2023年、米国の犬に謎の呼吸器疾患、日本でも広がる?
<写真はイメージです>
最近、アメリカの犬に謎の呼吸器疾患が増えているという報告があり、日本でも報道され飼い主たちの間で懸念が広がっています。
しかも、抗生物質がほとんど効かない慢性肺炎という症状が見られるということ。
コロナウイルスの流行を踏まえると、日本の犬にも広がる可能性があるのではないかと不安に思う飼い主が増えています。
この疾患は、咳やくしゃみ、鼻水などの上気道症状から始まり、重症化すると肺炎や呼吸困難を引き起こす可能性があるとニュースでは言われています。
米国各地で報告されている犬の呼吸器疾患について、その実態は正直まだ良くわかっていないというのが実情のようですが、複数のウイルスや細菌が関与しているのではないかと考えられています。
この疾患は、米国だけでなく、カナダ、欧州でも報告が上がっており、日本にも広がるのではないかと心配する飼い主が増えています。
具体的な症状や病原体について今のところ情報は多くなく、抗生物質が効かない可能性もあるというのは飼い主としては怖いところですよね。
犬の謎の呼吸器疾患 日本への影響は?
日本への影響については、まだ明確な情報はありません。
しかし、米国から日本への犬の輸入は活発に行われており、また、日本と米国は航空路でつながっているため、ウイルスや細菌の輸入の可能性は十分にありえます。
全世界でコロナが流行した時にも、コロナが犬に感染したというニュースが人々を驚かせましたが、今回のこのニュースも「またコロナの再来みたいなことになるんじゃないか?」と不安に感じている飼い主さんは多い模様。
確かにかわいい愛犬が謎の感染症に感染するなんて絶対に阻止したいですもんね。
特に老犬や病気のわんちゃんと暮らしている飼い主さんは戦々恐々でしょう。
幸いなことにコロナは犬には流行しなくて済みましたが、今回の謎の感染症もうまく収束していくことをのぞみたいですよね。
まだまだ情報が少なく、もしかしたら原因がわかって治療できるものであったり、流行は一時的なものでたちまちのうちに収束した、という状態だったりということも考えられます。
私たち飼い主ができることは。犬の免疫力をあげて病気にかかりにくくしておく、ということくらいしかなさそうですね。
犬の免疫力をアップさせるには?
犬の免疫力をアップさせるには、以下のことに気をつけましょう。
適度な運動
運動は、犬の体を健康に保つために欠かせません。
適度な運動は、免疫細胞を活性化させ、感染症のリスクを減らす効果があります。
犬種や体格によっても異なりますが、1日2回、30分程度の散歩を心がけましょう。
散歩は、犬の体を動かすだけでなく、気分転換にもなります。
散歩の際には、犬の様子を見ながら、無理のないペースで歩きましょう。
また、暑い日や寒い日は、体調を崩さないように注意しましょう。
バランスの良い食事
犬は、肉や魚、野菜、穀物など、さまざまな栄養素をバランスよく摂取することで、免疫力を高めることができます。
動物性タンパク質は、犬の体を作るのに欠かせない栄養素です。
肉や魚、卵などを積極的に与えましょう。
また、ビタミンやミネラルも不足しないようにしましょう。
野菜や穀物には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
犬の食事は、ペットフードや手作り食から選ぶことができます。
ペットフードは、栄養バランスが整えられているものが多く、手軽に与えることができます。
手作り食をする場合、栄養バランスに注意して、さまざまな食材を与えましょう。
また、調理の際には、犬が食べやすい大きさに切ったり、茹でたりしてから与えましょう。
栄養バランスに優れたドッグフードを選ぶことはとても大事です。
ストレスを溜めない
ストレスは、免疫力を低下させる原因になります。
犬がストレスを感じないように、十分な休息や遊びの時間をとるようにしましょう。
犬は、遊びや散歩、家族との触れ合いなどを通して、ストレスを発散します。
犬が楽しく過ごせるように、環境を整えてあげましょう。
また、犬がストレスを感じている様子が見られたら、原因を探って、対処するようにしましょう。
うちの愛犬チワワは大好きな飼い主が2週間ほど入院しただけで、ストレスから耳が聞こえなくなりました。
それ位、ストレスというものは大きな影響を与えるものなので、軽く考えずに対処してくださいね。
定期的な健康診断
定期的な健康診断で、早期に病気を発見し、治療することで、免疫力を低下させる原因となる病気を予防することができます。
健康診断では、体重や体温、血液検査、レントゲン検査などが行われます。
健康診断の際には、犬の様子もよく観察しましょう。
ワクチン接種
ワクチン接種は、感染症を予防する最も効果的な方法です。
犬の年齢や健康状態に合わせて、必要なワクチンを接種するようにしましょう。
ワクチン接種は、主に狂犬病ワクチンと混合ワクチンの2種類があります。
狂犬病ワクチンは、狂犬病の感染を予防するワクチンです。
混合ワクチンは、犬の5大伝染病(犬の伝染性肝炎、犬の伝染性気管支炎、犬のパルボウイルス感染症、犬の細菌性髄膜炎、犬のレプトスピラ症)の感染を予防するワクチンです。
犬のワクチン接種について否定的な考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、適切に接種すれば効果的なので病院と相談してみましょう。
サプリメント
サプリメントには、免疫力を高める効果があるといわれるものもあります。
ただし、サプリメントを利用する際は、獣医師に相談してから使用するようにしましょう。
サプリメントは、主にビタミンやミネラル、プロバイオティクスなどがあります。
ビタミンやミネラルは、犬の体づくりに欠かせない栄養素です。
プロバイオティクスは、腸内環境を整える効果があるといわれています。
これらのサプリメントを活用することで、犬の免疫力をさらに高めることができます。
これらのことに気をつけることで、犬の免疫力をアップさせ、健康で長生きさせることができる可能性がぐ〜んと高まります。
心配な飼い主ができることは?
心配な飼い主にできることとしては、
● 免疫力を高める生活を送る
● 犬を大勢の犬がいる場所に連れて行かない
● 日頃から犬の様子をよく観察する
● 咳やくしゃみ、鼻水などの症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行く
これくらいでしょうか?
また、インターネットやSNSの情報に惑わされないように注意しましょう。
正確な情報は、動物病院や政府機関のホームページなどから得るようにしましょう。
まとめ
米国の犬に謎の呼吸器疾患が広がっていることは、日本の飼い主にとっても気になるニュースです。
しかし、日本への影響はまだ明確ではありません。
予防のために、犬のワクチン接種や健康管理をしっかり行うようにしましょう。
気になる方はかかりつけの獣医師さんによく聞いてみてくださいね。