犬って本当にかわいいですよね?
犬のいる生活はたくさんの喜びと幸せがたくさん。
犬を家庭に迎え入れることは、子供の情操教育に多くのメリットがあると言われています。
でも安易な気持ちで犬を家族に迎え入れると後悔することもあります。
この記事では犬が子供の成長に与える影響(情操教育)についてやそのメリットデメリットを、実際に犬を子供の頃から28年以上飼っている私がお伝えしたいと思います。
子供の情操教育における犬の役割・影響は?
『情操教育』とは、子供の感情や道徳的な意識を育む教育のことを指します。
犬と暮らすと子供の情操教育に良いとよく言われますよね。
犬との生活は、子供にとって以下のような肯定的な影響をもたらすと考えられています。
思いやりと優しさ
犬への世話を通じて、子供は思いやりや優しさを学びます。
犬が寒そうにしていれば毛布をかけてあげたり、困っていれば助けてあげたりすることで、他者への配慮が自然と身につきます。
うちのわんこ大好きに育った姪っ子ちゃんは犬(チワワ2匹)のお姉ちゃんとして育ちましたが、本当にまんまこれ^^
犬に毛布をかけて温めてあげたり、上がれないところがあったら抱っこしてあげたり。
始終犬の様子を見ていて、犬に優しく接していました。
優しい女の子に育ったのもこの影響は大きいのでは?とおばさんは思います^^
コミュニケーション能力の向上
犬は非言語的なコミュニケーションを必要とします。
子供は犬の行動や表情から意思を読み取ることを学び、それが人間関係においても役立つコミュニケーション能力の向上につながります。
犬と長く一緒に暮らしていくと犬の様子で何を欲しているのか?はわかってきますよね、なんとなく。
姪っ子ちゃんの場合、これはどうかはちょっと?でした・・・。
余談ですが姪っ子ちゃんのコミュニケーション能力の向上につながったのは、2歳頃に初めて飛行機に乗って東京ディズニーランドに行ってミッキーたちと会った時、でした。
これを機に言葉が豊かにたくさん出るようになりました。
責任感の育成
日々の世話を通して、子供は責任感を育てることができます。
食事や散歩、トイレの世話など、犬の面倒を見ることで、小さな生命を守る重要性を実感します。
「自分で面倒を見る」って約束してわんこを飼い始めたのに、世話をしているのはもっぱら親だってはなしをよく聞きますが、やはりこの約束は重いので、子供が全部の世話とは言わずともしっかりと面倒を見ていくってことを伝えていくのは大事だと思います。
情緒の安定
犬とのふれあいは、子供にとって大きな精神的な支えとなり得ます。
犬と目を合わせるだけで、愛情ホルモンのオキシトシンが分泌され、リラックス効果をもたらすと言われています。
実はうちにチワワが来たのは姪っ子ちゃんがちょっとしたことで精神的に不安定になった時期があったから。
最愛の犬が亡くなったことがこの世の終わりのことのように悲しくて辛くて、もう犬は一生飼わない!って決めていた私でしたが、犬が来てからみるみる間に情緒が安定し、笑顔が戻った姪っ子ちゃんの姿を見て、「やっぱり犬ってすげ〜!」って思った出来事でした。
犬が来ると、犬と愛情深く暮らしていくと、本当に幸せいっぱい。思い出いっぱいです。
命の尊さの理解
犬との別れは、子供に命の尊さを教える機会を提供します。
愛犬の死を通じて、生と死について考えるきっかけとなり、深い感情を経験することができます。
これは「命の尊さ」を教えてくれるメリットとも言えるかもしれませんが、反対にものすごく大きなショックと辛さ、虚しさを与えてしまう可能性もあります。
なのでもし犬が死ぬ時、死んだ後どうするか?もしっかりと考えて飼う必要があると感じます。
子供の情操教育の為に犬を飼うことの注意点・デメリット
犬を飼う、犬と暮らすことで子供の情操教育に良い影響を与えることはお分かりいただけたと思います。
たしかに犬はかわいいですし、一緒に暮らすと楽しい思い出がたくさんできます。
犬好きとしては子供と犬が一緒に育っていく環境は「愛と幸せ」以外の何者でもないと思うのですが、子供の情操教育の為だけに犬を飼うことにはデメリットも存在します。
犬の世話は時間と労力を要し、旅行の際の制約やアレルギーのリスクも考慮する必要があります。
また、犬の感情を理解することは子供にとって難しい場合もあり、時には咬傷事故につながる危険も伴います。
いかに具体的なデメリットを書いていきます。
飼育費用
身もふたもない言い方ですが、犬を飼うには、餌代、医療費、トリミング代、ペット用品代など、様々な費用がかかります。
犬種や体型によっても異なりますが、年間数十万円から100万円以上かかる場合もあります。
また病気にかかることもありますし、ワクチンや月々の病気予防薬(フィラリアやノミダニなど)などの値段も決して安くはありません。
犬には人間のような保険制度はなく、保険を使いたい場合には自分で保険会社と契約し、安くもない月額料金を支払う必要があります。
そんな時に「犬にお金をかけられない!」と犬を病院に連れて行かずに放っておく・・・ということが果たして子供の情操教育になるでしょうか?
子供の情操教育の為という理由から犬を飼うのなら無責任ではダメなのです。
時間と労力
犬は毎日世話をする必要があります。
餌や水を与える、散歩に連れて行く、排泄物を処理する、毛並みを整えるなど、様々なタスクをこなす必要があります。
これが死ぬまでず〜っと続くので本当に好きじゃないと続きません!
特に、幼犬の場合はトイレのしつけや社会化訓練など、より多くの時間と労力が必要です。
犬とのリズムをうまく作り上げるまでが本当に大変です。
ここがうまくいくとお世話は楽になりますが、そこまでいくのがめんどいし大変手間と時間がかかるので、それができるのか?を自分に問う必要があります。
責任感
犬は命ある生き物です。最後まで責任を持って飼育する覚悟が必要です。
病気になったり、怪我をしたりした場合には、適切な医療を受ける必要があります。
犬はロボットじゃないのでいつも元気で健康で、ってことはありません。
年を取ると病気になりやすくなり、介護も必要になってきます。
また、旅行に行くときには、犬をどうするかについても事前に考えておく必要があります。
アレルギーや感染症
犬の毛やフケ、唾液などにアレルギーを持つ人がいる可能性があります。
また、犬から人間に感染する病気もあります。
犬を飼う前に、家族全員がアレルギーや感染症のリスクについて理解しておくことが大切です。
吠え声や行動
犬によっては、吠え声が大きかったり、周囲のものを噛んだり、掘ったりするなど、問題行動を起こすことがあります。
このような問題行動を改善するには、しつけや訓練が必要です。
子供を噛まないようにしっかりと火付けを行う必要があります。
寿命
犬の平均寿命は10年~15年ほどです。
犬を迎えるということは、その期間ずっと責任を持って飼育する覚悟が必要ということです。
別れ
犬はいつか必ず死を迎えます。
子供にとって、ペットとの別れは大きな悲しみとなります。
先ほども書きましたが、ペットと暮らすということはそれを看取ることになります。
これは愛していればかわいがっていればいるだけ、子供に(もちろん大人にも)大きなショック、トラウマにもなりかねません。
「子供に犬を飼うことの意味をしっかりと理解させ、別れに備えることも大切です」ってよく書いてありますが、実際に親が愛犬を看取った経験がない場合にはピンとこないことだと思います。
私も実際に愛犬を亡くすまでは犬との別れがこんなにまで辛く悲しいことだとは知りもしませんでした。
人によっては親や夫を亡くした時よりも悲しかったとも言います。
もう会えないという悲しさ、時間が経つのが早いのか?遅いのか?わからない程に狂った時間の感覚、体から大きなものが奪われてしまった喪失感。
私は夜、愛犬のことを思い出して泣かなくなるまで3年かかりました。
それくらい犬との別れが辛い、いっそ愛犬のあとを追ってしまいたい・・・とまで思い詰めてしまう人もいる位、愛犬との別れは辛いものです。
必ず来る「その日」を自分なりにどう乗り越えていくのか?を考え続けていくことも大事だと思います。
犬を飼う前にすべきこと
犬を飼う前に、以下の点についてしっかりと検討しましょう。
➡︎ 犬を飼うための費用を捻出できるか
➡︎ 犬の世話に十分な時間と労力を割けるか
➡︎ 犬を最後まで責任を持って飼育できるか
➡︎ 家族全員が犬のアレルギーや感染症のリスクについて理解しているか
➡︎ 犬の吠え声や行動に問題が生じた場合に対処できるか
➡︎ 犬の寿命を理解し、別れに備えられるか
まとめ
犬を飼うことは、子供の情操教育に多くのメリットをもたらすことは事実だと思います。
しかし、同時にいくつかの注意点やデメリットも存在します。
犬を迎える前に、これらの点をしっかりと理解し、責任を持って飼育できるかどうかを慎重に検討することが重要です。
家族全員で犬との生活に対する責任を共有し、犬の世話が子供だけの責任にならないようにしましょう。
犬との生活は、子供にとって忘れられない貴重な経験となるでしょう。
もし犬を家族に迎えることを検討されているなら、上記の点を考慮して、家族全員でその準備を進めていくことをお勧めします。